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2016.3.29

【福島】チャンネルスクエア「3.11 灯りを灯そう」

3月11日。午後2時46分。

東日本大震災が起きました。

そして、翌日12日午後3時36分に、福島第一原発で水素爆発がありました。

原発事故、地震と津波によって被災した方たちの慰霊祭も含め、11日は、キャンドルナイトという形で月命日を過ごします。

 

平 学(チャンネルスクエア代表)

「震災の活動を5年間続けてきて、皆様の応援によってできたチャンネルスクエアです。

震災後、撒き散らされた放射能がある中、屋外制限されたことがきっかけで、インドアのパークを作ろうという取り組みを行ってから3年9ヶ月―

いろんな形、いろんな活動、いろんなイベント・・・そして、人と人を繋ぐ場を作りながら、福島のことを知らせるために活動しています。」

 

それぞれの「想い」を灯し、祈るキャンドルナイトと月命日11日への想い

 

チャンネルスクエアとも馴染みの深いLOVE FOR NIPPON。

LOVE FOR NIPPONは、東日本大震災の直後から、オークションやフリーマーケットなどで寄付を募り、より多くの避難所や仮設住宅を訪問し、「今何が必要か?」、「これからどうなっていくのか?」、長くかかるであろう避難生活を、少しでも共に歩いて行けるように交流を続けてきています。

毎月11日の月命日は、福島県の幼稚園や仮設住宅などで、集った皆さんのそれぞれの「想い」を灯すキャンドルナイトを行っています。

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平 学「キャンドルの火っていいな、っていうのはすごく思っていてね。

キャンドルのひとつの灯りを見ながら、何時間もぼーと考えることができる。

その中で自分に何ができるのか、自分が何をしたいのか、これからの未来を一歩、二歩、歩き続けるために、未来に向けて何をやっていくのかを考える日なんじゃないか、と僕は思います。」

 

私たちの家でも、毎月11日は家の電気を消して、家族や仲間のことを想いながら、このキャンドルに灯りを灯しています。

灯しながら、心を落ち着けて、11日に起きたことを考える時間を作ることで、これからの人生を見つめなおすきっかけにもなります。

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チャンネルスクエアでは多くの仲間との出逢いが訪れ、その中には著名人の方やアーティストの方もいて、福島やチャンネルスクエアのことをずっと応援し続けています。

LOVE FOR NIPPONのキャンドル・ジュンさんもその一人。

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平 学「今日はLOVE for NIPPON、キャンドル・ジュンくんも同じ福島でキャンドルナイトを行っています。キャンドル・ジュンくんの活動の中で、毎年の3月11日だけじゃなく、皆様の家で毎月の月命日・11日は光を灯して、被災した方の想いを心に感じて、考えてほしいというものがあります。

福島の問題はなかなか払拭できないことは皆様もわかっているように、我々大人がいなければ、未来の子ども達は育っていけないと思います。

自分の中でひとつの光を灯しながら、今日一日、チャンネルスクエアで皆様と一緒に震災のことを思い、考えながら、被災した福島の今とこれからの未来はどうなっていくのか・・・向きあわなきゃいけないことがまだまだたくさんあります。

いろんな課題の答え合わせを自分ごとで考えてもらって、自分で決めていく未来も必要なんじゃないか。

一人一人の想いは繋がり、その想いがチャンネルスクエアの中で知ることができて、皆様と一緒に話しながら、これからの一歩に勇気をもちたい―それが自分の願いです。」

 

自然をモチーフとしたチャンネルスクエア。ここから全国へ。

 

平 学「東京からも、北海道からも、九州からも、沖縄からも、活動の応援をしてくれる仲間たちがたくさんいます。

なかなか福島に来れない人からも、チャンネルスクエアができてからは、「おめでとう」という言葉をたくさん頂いています。

でも、自分の中ではここから、これから、なんです。

チャンネルスクエアを継続していくためには、子どもの無料化という形が一番大事。

ひとつのシンボルとして、楽しい空間をみんなで共有することがこの施設には一番必要なんじゃないかな。

福島県は自然に恵まれた土地。

第一原発から汚染がもれ、海洋汚染があるっていう心配と不安で、子どもたちが海のスポーツがなかなかできない状況が続いています。

海のある、山のある、川のある、湖のある、沼のある・・・自然に囲まれた素晴らしい福島をここから案内していきたい、ということで自然をモチーフとしたインドアパーク。

もっともっと子どもたちの元気のある笑顔を大人たちが作っていこう。」

 

福島県は海や山に恵まれているのですが、震災以降は野外活動制限がかけられ、外で遊ぶ事はもちろん、学校での野外活動も限られていました。

そのため、子どもたちが自然と触れ合う場所がほとんどなかったのです。

そこで、チャンネルスクエアでは、2012年の夏は福島の子どもたちを(鹿児島県)種子島へ、2013年から毎年夏には、(千葉県)御宿に連れていく等、海の楽しさ、自然で遊ぶ楽しさを体感する活動支援を行っています。

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※写真:千葉県御宿にてサーフィンやライフセーバーの体験を行ったときの様子。

平 学「(鹿児島県)種子島に仲間たちがいて、福島の子どもたちを招きたい、ということから始まりました。

高橋歩はチャンネルスクエアの理事なんですけど、実はすごくおもしろい出来事もありましてね。

種子島に飛行機で行く片道分しか予算にいれてなくて、帰りの飛行機ないじゃん!ってね、急遽組まれたトークライブだったり(笑)

そんな手馴れてない活動の中でも楽しみながら、高橋歩とトークライブを鹿児島県でやって、皆様の応援・支援をもらって、子どもたちを楽しくさせていくひとつの取り組みがあります。」

 

種子島ウミガメツアー

 

夏休み期間を利用し、種子島にて海の大切さ、ウミガメの希少さを考えると共に、福島県の子ども達が種子島の子ども達と交流します。

震災後の福島ではなかなか体験することのできない海を通した自然の遊びを体感するツアー。

 

震災を通して出逢った仲間たちに支えられたチャンネルスクエア

 

平 学「MAN WITH MISSION。

歌を歌いに来ているだけじゃなく、共にこのチャンネルスクエアの活動をずっと応援してくれています。

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一人一人、縁もゆかりもないけれど、縁ができたというのがこの震災です。

震災がなければ出逢うはずのない人たちと出逢って、共に生きています。

イベントって一過性じゃなく、行事なんです。

毎年人を集めて、楽しい空間を作ることが僕のやりたいこと。

こうやって施設に入ってくる子どもたちを守っていきたい。

これからも子どもたちや仲間たちと一緒に楽しく生きていきたい、ということがチャンネルスクエアのあるべき姿だと思います。

福島の仲間たちがずっと一緒にいてくれたからこそ、この施設ができたっていうのもあります。

子供用・大人用っていうセクションはここにはひとつもありません。

一緒に楽しめる空間、一緒にセッションできる空間っていうのは、本当に学校でも教えられない教育ができるんじゃないかな。

そういう施設がシンボルとしてあって、北海道から九州まで、各市町村へと広がっていけたらいい。

今実際に大阪にチャンネルスクエアを作りたいっていう方がいて、そこにできることによって、福島を身近に伝えられる。

同じ取り組みを他の場所でやることに対して、福島がもっと近くなる。

今後、こういう取り組みをできるところが各都道府県にできたら、もっともっと福島のことを考えられるんじゃないかな。

自分たちができること、やれることって限界もあるんですけど、そういう人たちがいることがすごく力の支えになっています。」

 

学さんは2011年から多くのイベントを通して、一人一人に向き合い、福島やチャンネルスクエアのことを訴えかけて、ずっと伝え続けてきました。

私たちPEACE PIECEもその内の一人で、この日は学さんがわざわざ紹介して下さいました。

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今日はPEACE PIECEの横浜のイベントで集まった募金箱もお届けしました。

ご協力頂きました皆様、ありがとうございました。

 

平 学「今日も横浜から来てくれたPEACE PIECEのお二人。夫婦なんですね。

実はチャンネルスクエアの東京ベースが去年立ち上がりまして、東京にいる人たちが福島のこと、チャンネルスクエアのことを考えようってことでトークライブをやったり、飲みながらアットホームに福島のことを考えようっていう活動があります。

そこで私たちもやりたいって、横浜から来てくれた方がいます。

横浜の店舗・・・飲食店だったり、美容院だったり、募金箱を置いて回って、チャンネルスクエアへ募金することで子どもの笑顔をみんなで作っていこう、という活動をしています。

そういう方たちが、福島のことで何かできることあるんじゃないかって動いていく。

5年だから今さらじゃなくて、これからだと思います。」

※channel square tokyo base・・・「チャンネルスクエア」を東京からサポートする任意団体。フタバフルーツ代表の成瀬大輔さんやカフェ・カンパニーの和田剛さんが中心とな り、東京からも様々な形で「チャンネルスクエア」と平学さんを応援し、発信していこう、というプロジェクト。

学さんに出逢い、福島のことを身近に感じ、自分にできることはないか、と強く心を動かされました。

私たちPEACE PIECEは横浜ベースとしても、大先輩である東京ベースの皆様からご意見を頂きながら、情報を共有し、共にこれからも関東各地から福島のことを伝え続けます。

 

放射能の専門施設・NPO法人ふくしま30年プロジェクトも連携!自ら知識を身につけ、見て、感じて、知ろう。

 

チャンネルスクエアはただ楽しいだけじゃなく、放射能を専門とした施設、「NPO法人ふくしま30年プロジェクト」と連携しています。

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平 学「福島に住む人たちには切っても切れない放射性物質のことを、しっかりと考えられるようなカウンセリングになっています。

なおかつ、食品の安全と安心を伝えていくために、この場所で測定することができます。

自分の体の中に内部被爆があるかどうかを調べる装置・ホールボディカウンターもあります。

※ホールボディカウンター・・・体内に存在する放射性物質を体外から計測する装置。

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何か心配があった場合、こちらに来てもらって窓口で相談してもらったり、自分の不安が取り除けると思います。

人それぞれの様々な生活環境があると思うんです。

そういう環境に自分たちが向き合うことができる、ここに来てカウンセリングの話をするだけでも、自分の不安が取り除けるっていう場を作っていきたい。

福島の中では見てみぬふりをせずに、向き合っていける環境を作ること、NPO法人ふくしま30年プロジェクトさんと一緒に連携している意味がそこにあるんです。」

 

福島の第一号店、東京では大人気のWIRED CAFE!

 

もうひとつ、東京に拠点を持つカフェカンパニー社「WIRED CAFE」と連携を組んだ新しいカフェスタイル。

福島では第一号店となるWIRED CAFE。

カフェという場を通じて、音楽・ファッション・アート・カルチャーなどの多様なライフスタイルコンテンツを発信。

東京・横浜エリアでは10店舗以上展開している、大人気のお洒落でおいしいコーヒーが味わえるカフェ。

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平 学「カフェコーナーも連携支援事業。

カフェのおいしいコーヒーやカフェラテ。

そして、フードはもっともっと福島シティーフードを、よりいっそう出して広げていきたいと思っているんですけどね。

去年の3月29日にオープンしてから1年経ちますけど、新しい取り組みの施設なので、なかなか飲食に対しても雇用を継続することが難しい。

今の自然に向き合って、恵まれた環境で遊んできたことが、自分の未来、ライフスタイル、そして、仕事にも繋げていけるような雇用体制も考えています。

WIRED CAFEでおいしいコーヒーが飲めることは、いいコミュニケーションができるかなって思います。

それに、東京にあるカフェが入るってことで、仕事としてできる雇用もうみたいし、発展させたい。

自分は二本松市岳温泉の生まれですが、アパレルショップを展開して、来年で25周年になります。

本気で遊んで生きてきたことを仕事にすることができた、それがひとつの証。

だからこういう施設ができたのかな。」

 

この目で見て、そして知る。第一原発の視察へ行く平学さん。

 

今日はチャンネルスクエアからスタートして約6時間。

学さんの案内により、第一原子力発電所のある双葉町、大熊町近辺を車で回りながら、写真・動画撮影を行いました。

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平 学「チャンネルスクエアからビックパレットに行って、高速に乗って、富岡で降りてからずっと6号線走らせて説明をしながら・・・

自分が大好きなサーフィンのポイント(相馬市尾浜)まで行って、今の現状、工事をしている場所を見に行ったりね。

そこは、73世帯の家があったけど、根こそぎもう1軒もない場所。

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今は第一原発でも廃炉に向けて取り組んでいる姿も自分は見ておきたくて、去年10月1日に視察にいきました。

中には入っていませんが、1号機から4号機までですね。

第一原発は正直線量が高いかと思ったら、作業員の方はTシャツに手袋だけでした。

除染されていて、線量は0.7~0.8マイクロシーベルトくらいでびっくりしてね。

ただ、2号機の格納庫の前に行ったときには、一気に300~400マイクロシーベルトに上がりました。

いろんなメディアがある中で、メルトスルー(溶融貫通)して、地下水まで到達しているのか、という言葉もありました。

でも、それは絶対にない、と主張していて、実証していることもわかりました。

溶け落ちた核燃料が’デブリ’というのですが、それを取り除く作業が前代未聞の作業工程。

いまだ原子炉内のどこにあるかさえ分からず、なかなかその答えが見つからない。

それで地下水がせき止められているか、ということもしっかり見てきて、海洋汚染がでないように全力を尽くして頑張っている東京電力の作業員の方がいました。」

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平 学「第一原発では働いている方たちが7200人いるとのこと。

その半分は県外の人、半分が福島県民。

そして、3分の1が東京電力の社員。

この先30年間、ずっと働き続けてもらわないと追いつかない。

アンダーコントロールっていう不安が正直あると思うんですけど、信じていかないと自分たちの未来はない。

※アンダーコントロール・・・安倍総理がオリンピック招致プレゼンテーションという世界の舞台で、福島の原発問題を英語で「アンダーコントロール(管理下に置いており)」と発言。今までも現在も過去も「Safe(安 全)」と強く述べた。それにより、今後、日本は海外に支援を要請することも、汚染水を海に流すこともできない状況に自ら追い込んだことにもなる。

今生きていく生活環境をしっかりと話していけるように、そのための3月11日。

食品の安全と安心も、福島産は心配ないということも多く見てきました。

去年沖縄に行ったんですが、福島県産は一切口にしないという意見を聞いたとき、絶対大丈夫だ、とは自分も答えなかったのです。

その人の人生です。その人が福島のものを一切食べないというなら、それでもいいと思いますよ。

でも自分たちは食べています。生きています。住んでいます。

元気な姿を、しっかり自分は伝えていきたい。

福島で生きていく上で、人それぞれの考えや環境がある中で、自分ごとで考えて行動していくには、先ず自分を知ることだと思います。

ここで知ることができる情報はたくさんあります。」

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平 学「今日11日、来月の11日、再来月の11日。

その日だけは仕事で疲れていても、しっかりキャンドルを灯して頂ければ、震災のことをちょっとでも考えられるかな。

福島はいろんな課題や問題がありすぎるので、ひとつひとつ解決できるように、自分で考えて、自分の意見を主張したほうがいいと思います。

福島全部を払拭することはできません。

いろんな地域にいろんな問題がたくさんあると思います。

それに向き合って進んでいくことは疲れるし、ストレスもあると思います。

ただそれをクリアしていかなければいけないし、自分はもっと考えていこうって5年間活動してきました。

その中で正直めげるときもたくさんありました。

でも諦めることはできなかった・・・諦めることはできなかったんです!

入り口に書いてあるひとりひとりの募金や寄付。

チャンネルスクエアで働くスタッフ、支えてくれるアーティストや仲間が支えだったんです。

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そういった応援があって、踏ん張って頑張っていかなきゃなって・・・ここにいるスタッフはみんな同じ気持ち。

今日だけじゃなく、これからもしっかり話したい。

そのためのコミュニケーションの場。

新しいコミュニケーションができる場。

自分が好きなチャンネル、やりたいチャンネル、遊ぶチャンネル、繋ぐチャンネル・・・それがチャンネルスクエアの由来です。

自由の中に芯があって、自分の周波数を合わせて生きていければ、一人一人の接触がもっと広がって、思いが伝えられていくんじゃないかなって。

自分の目でしっかり見て、もっともっと活動をして、幅を広げて、日本全国の人たちにも伝えられることをここから伝えていけるような、チャンネルスクエアを継続していけるような取り組みをしていきたいと思っています。」

 

キャンドルナイトの今後

 

平 学「毎年キャンドルナイトはやっていくと思います。

毎年3月11日は必ずみんなで光を灯しましょう。

ここでは、1年に1回その場を作っていきます。

まだ仮設住宅に住んでいる方も、避難されている方も、いつか福島に戻ってきたいって言えるような場所をね、我々が笑顔で作っていかないと戻ってこれないと思います。

今日はそういう1日だと思います。

今年の抱負を想いながら、皆様の家にキャンドルをひとつ置いて、毎月灯して頂きたいと思っています。

みなさんと一緒に繋がっていきたいなって思っているので、コミュニケーションをとっていきましょう。」

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